INTERVIEW

Microsoft MVP受賞のインタビュー

2023年11月、「株式会社プログライブ コンサルティング」立ち上げと同時に入社後は、Azureを中心とした開発や運用自動化のスペシャリストとして活躍する傍ら、生成AIやAzureのコミュニティでの技術交流、技術勉強会の登壇、セミナーイベントの運営など、社会との繋がりを広げております。

この度その活動が評価され2024年8月にMicrosoft MVPを受賞。受賞への経緯や受賞後の様子についてインタビューを実施しました。

Microsoft MVP受賞者 酒見一幸のポートレート

日本マイクロソフト社に在籍していた時から、意識していた。

Microsoft MVP受賞の経緯、ポイントについて教えてください。

Microsoft MVPは、マイクロソフト社外の人を対象とする賞となっています。私は、日本マイクロソフト社に在籍していた時からMicrosoft MVPへの憧れを抱いており、技術勉強会などを通じて現役のMicrosoft MVPと交流していました。プログライブ コンサルティングへの転職を機に、せっかく社外に出るし、狙ってみたいなと考えたのが受賞を目指したきっかけです。当時Microsoft MVPだった方に推薦をいただき、2024年6月にノミネーション、2024年8月1日に見事受賞することができました。様々な受賞部門がある中、私は「Azure」に関する部門で評価されたのですが、審査のポイントの一つは“私という人間が人々にどのような影響を与えたか”というものでした。勉強会の登壇、SNSによる技術情報の発信と様々な取り組みを行っていましたが、特にブログでは「Azure」に関わる技術的な質問のアンサーとなり、月に7000、年に24万ほどのビューを獲得しており(※)、個人ブログとしては大きなインパクトを残しAzure市場に貢献したとして評価されたのではないかと認識しています。

(※) 2025年3月時点

私にとっては、「趣味」「好き」を追究した結果。

受賞するまでの苦労はありましたか?

苦労は……なかったですね。受賞後も、年に一度更新があるので、Microsoft MVPを維持するためには個人活動を継続する必要があるのですが、それでも苦労は感じません。

私の場合は、自然にアウトプットしていると言いますか、もともと取り組んできたことだからです。技術が好き、Azureが好き、Azure仲間と交流したいという気持ちから始めてきた活動ですので、Microsoft MVPを獲得するための取り組みは、私にとっては趣味の延長線上といった印象です。

Microsoft MVP受賞者 酒見一幸のポートレート

アメリカ・シアトルに召集される世界トップクラスの技術者へ。

受賞後に変化を感じることはありますか?

今後は、より多くの交流会やイベントに参加できるようになりました。その一つが、年に一度、世界に3000名ほど点在するワールドワイドのMicrosoft MVPが、Microsoft本社のあるアメリカ・シアトルに招集されるMicrosoft MVPサミット。AIの未来についてなど、非公式な情報が繰り広げられるグローバル且つシークレットな限定イベントですので、貴重な情報や知見を得るまたとない機会となります。他にも「Azure」を得意分野とする技術者は多数いると思いますが、その中でも特別な価値を提供できるという意味では、今後仕事でも大いに役立つでしょう。また、「Azure」を活用したFinOpsの自社サービス「ECONOVA(エコノバ)」も立ち上げましたので、その先陣を担う立場として世の中に広めていきたいです。

「Microsoft MVP」のバリューを、ビジネスに繋げていきたい。

今後の目標やビジョンについて教えてください。

まずはMicrosoft MVPであり続けるために、技術勉強会の登壇や個人ブログなど、アウトプット活動についてはこれまで以上に精進してまいります。一方で、一般的にはMicrosoft MVPの知名度がまだまだ低いと感じているため、内輪だけのコミュニティやイベントだけでなく、市場でも認知してもらえるよう「Microsoft MVPだからこそ提供できるバリュー」を示し、ビジネスの商談に発展させる武器として昇華していきたいと考えています。これまではエンジニア一筋で歩んできた人生ですが、プログライブ コンサルティングへの転職、そして今回のMicrosoft MVPの受賞を機に、ビジネスを動かせるようになったら、もっと面白いかなって。

Microsoft MVP受賞者 酒見一幸のポートレート

Microsoft MVPとは

Microsoft Most Valuable Professional(MVP)は、Microsoft製品に関する深い専門知識と、技術コミュニティへの継続的な貢献が評価された個人に授与される、Microsoft社公認の世界的なアワードです。全世界で数千人規模の選ばれた技術者しか受賞できないこの賞は、単なるスキルの証明にとどまらず、社会や企業に向けた技術啓発と貢献への高い評価を表しています。
酒見の受賞カテゴリは「Microsoft Azure」の中でも、特に「Azure Network Connectivity」であり、この分野における高度な専門性が高く評価されました。
特筆すべきは、同カテゴリでの受賞者が世界でわずか3名(2024年8月時点)という点であり、酒見の技術的な深さと独自性が際立っています。
酒見は、Azureのネットワーク接続に関する豊富な知識と実践経験を有し、英語と日本語の両方で技術情報を積極的に発信しています。その情熱と継続的な貢献は、技術コミュニティにポジティブな影響を与え、多様なグループの協働や連携を促す原動力となっています。
この受賞は、国際的にも認められる技術力と、コミュニティへの貢献を兼ね備えた存在であることを示しています。